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Petit Labo 2014

creema×TSUTAYA in Tokyo Midtown 会期延長です!

 12/12〜12/25までの予定だった

『creema×TSUTAYA in Tokyo Midtown』が、

TSUTAYAさんからの要請で

1/8まで延長されたようです。

 

私、在廊できておりませんので、

反響についてはさっぱり分かりませんが、

お近くの方、

「見といてやるか」と思ってくれる方など、

動機はなんでも構いませんので、

足を運んでください。

 

珍しく、宣伝しました。

 

ではでは〜。

 

↓polorstardesignさんからもらった会場の様子

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Talk about my works / no.9

では続きを。

 

まず、最初に作ったぬいぐるみみたいに、

胴体と手足がバラバラなのは、

面倒くさいし、なかなかうまく付けれません。

そもそも、なぜバラバラ?

バラバラにする理由が、ボディだけ色をや素材を変える為という、

薄っぺらい理由しか見つけられなかった私は、

バラバラにするのを止めることにしました。

 

バラバラにすることを止めたら

綿をしっかり詰めることが出来るようになりましたし、

ボディの表情、個性が出るようになったと思います。

ふにゃふにゃなぬいぐるみも良いとは思いますが、

私はしっかり詰めた方が性に合うんですね。

 

今度は、自立させたくなりました。

自立といっても立たせるのではなく、

壁にもたれさせなくても座る姿勢を維持させることに

こだわりたかった。

なぜかというと、立体だから。

これを実現させるのはなかなか難問でした。

試行錯誤を繰り返して、実現にこぎ着けましたが

コツはここでは言いません。

申し訳ありません。 

 

作り始めてしばらくしてから、また壁にぶち当たりました。

数を重ねると、さすがに手慣れてくる。

ラフに作ることが、難しくなります。

いやらしくない程度に、

また意識的にラフにまとめるのは、はっきり言ってセンスが要ります。

やりすぎると品がなくなりますからね。

よく、エイジング処理(ユーズド加工とでも言いましょうか)を売りにした製品、

例えば、ジーンズや木箱とかありますけど、

微妙なのあると思いませんか?

『施す人のセンスによる』という好例です。

逆に、きっちり作る方が断然楽ちんだけど

まとまりすぎて魅力が欠けがちになる。

 

自分はどちらに進むべきか?

 

ひとつの答えを自分なりに導きました。

 

 極論ですが、

技術のある人があっという間に作り上げてしまうものと、

技術がない人が時間をかけて作り上げるものと、

どちらが魅力か?

 

私には、じっくり作り上げるものの方が

作り手の気持ちが入っているようで

魅力を感じると思いました。

私は、気持ちに重きを置く人間なんです。

 

今の私はどうかというと、

ある程度の技術を身につけて、時間かけて作っています。

(時間がかかってしまうという表現の方が適切かな)

そしてラフに作る為に、

最初の方の回に書いた私なりの表現方法を定めました。

センスがあるかどうかは

見る人の判断に委ねます。

 

作品を作ることに至った経緯をザックリと書きましたが、

作品を作ることが全てではありません。

続ける為には、自己表現だけでなく

私なりの社会的意義が必要でした。

 

それを次に書こうと思います。

ではでは〜。

 

↓オーダー作品【FAMILY-O】

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Talk about my works / no.8

では続きです。

 

ぬいぐるみを作ることに決めたのはいいんですけど、

服以上に、どうやったらいいのか想像できません。

 

ところが、たまたま妻が持っていた本に

『ネコのぬいぐるみの作り方』が載っていて、

それを見て作ることにしました。

 

ザックリと書いてあったので簡単そうに見えたんですが、

始めてみると、全然簡単じゃねー!

そのぬいぐるみは、顔を作った後に

胴体へ両手、両足、しっぽ、頭を縫いつけなアカン。

「素人にこんなに付けさせますか!」

「スッゲー、めんどくさ!」

と、心で叫びながらの作業。

綿もどれくらい詰めたらいいのか、さっぱりわからない。

勘を頼りに、イライラしながら完成させた記憶があります。

 

結果は。

手足の位置や長さもバラバラで、出来はダメダメでしたけど、

いかにも『ダメなコ』的なカワイさが同情をかったのか、

母性をくすぐったのかはわかりませんが、

思いの外ウケました。

出来には不満でしたが、

喜んでくれたことに関しては

まあまあ嬉しかったのを覚えています。

 

服のリフォームとぬいぐるみ作りの両方をやって思ったこと。

苦労はしましたが、面白かった。

でも服は人の身体に触れますし、動きますし、

縫製がしっかりできていないと話になりませんが、

ぬいぐるみの場合は、

仮にゆがんでも『雰囲気がある』と解釈されることもある。

「これ、都合いいんちゃう?」と直感で感じた為

ぬいぐるみを選択し続けてみることにしましたが、

泥沼にはまり込んだかのように、

試行錯誤の連続が続くのでした・・・。

 

私、建築は独学です。

独学というとカッコイイのですが、現実は勉強が嫌いなだけなんです。

私はアマノジャクなところがあって、

モノやコトを斜めから見るクセがあります。

でも、理にかなっているモノ、コトにはめっぽう弱い。

建築において理にかなっているのは構造と歴史のみだと思った私は、

意匠やデザインについては自分の感性を磨くことで養おうと決めたんです。

ですから、ぬいぐるみづくりも我流です。

初めて作った、本に載ってたぬいぐるみは

私にとっては理にかなっていないことばかり。

イライラの原因はまさにこれなんです。

試行錯誤とは、

『理にかなったものをつくるには』

という、思考の追い込みと作業の連続です。

 

では、どんな答えを導きだしたのか。 

次回にまた。

 

↓KEEP COOL【落ち着いて】

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Talk about my works / no.7

作品について思うところを書き始めましたが、

思った以上に書けることに我ながら驚いています。

色々と考えて作っている証拠ですね。

作品に深みを与えますね。

(自画自賛的で、やや寂しくもありますが)

 

顔の見えない人たちに、

また見ている人がいるのかどうか分からないのに

『ブログ』を何の為にやるのか、

始める前は分かりませんでした。

先月までブログ上では、ほぼ仮死状態でしたが、

今月から急にスイッチが入りました。

自分の作品について書くということは、

自分自身の考えを整理し深めるという良い機会でもあると

思ってきました。

インプットばかりでなく、アウトプットも必要ですね。

もう少し続けてみます。

 

無駄に長く語ってしまいましたが、

今回は、始めたいきさつ〜今に至る思いを紹介します。

 

3年前に、あろうことか、次やることを決めずに会社を辞めました。

『なにか見つけなあかん』と思って、

絵を描いたり、デザインディレクションをやったりしていましたが、

自分にしかできないことを見つけるには至りませんでした。

そりゃそうや。簡単には見つかりっこないよね。

 

私には二人の娘がいます。

親バカで申し訳ないのですが、

かわいいから、良い格好をさせてあげたくて

小さい頃から服をいっぱい買ってあげていました。

でも、すぐ大きくなって着れなくなってしまうんです。

もったいないと思ってはいましたが、人にあげることには抵抗感がありました。

そこで、なんと

『服をリフォームして着れるようにしよう』

と、思ったのです。

これも突然ね。

 

余談ですが、私は服にとても興味がありまして、

10年ほど前までは、気に入ればどんなに高くても買ってしまうという

大人買いをしてました。

一番ハマったのは『ヘルムート・ラング』。

本人がデザインしていた90年代〜2000年初頭で、

私にとってはミニマムデザインが強烈にカッコ良く、衝撃的でした。(価格もね)

当時は『GUCCI』のトム・フォードも全盛期でして、

『デキる男は髪の毛が薄い』と巷で話題でした。

余談ついでに、

今の『ヘルムート・ラング』は本人がデザイナーではないのです。

今年はユニクロでも『ヘルムート・ラング』コラボが話題でしたが、

本人だったら承諾はしてなかったかもしれませんね。

(いや、そうであってほしい!)

 

話を戻します。

 

服は好きでしたが、もっぱら買い手側で

服のしくみや、裁縫に関しての知識や技術はゼロ。

しかし『やると決めたらやることしか考えない』、

まさに亥年の象徴ともいえる行動力で始めてしまったのです。

無知とは恐ろしいものです。

 

結果は言わなくても分かると思いますが、当然のことながら大失敗。

でも、なぜかあきらめなかった私。

娘がぬいぐるみを欲しがっていたことを思い出し、

今度は服を使ってぬいぐるみを作ってみることにしました。

ん〜、たくましいね。

 

続きは次回。

 

↓Petit Labo を象徴するキャラクター(初期のブタさん)

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Talk about my works / 脱線編:about Free-Market

21日に、creemaさんが主催する

『creema craft party』に行ってきました。

約2000人の作家たちが集う、関西初となるイベントでした。

知り合いに会う為、

更にはちょっとした打合せの為に行ってきたのですが、

思ったより来場者が多く、creemaさんの認知度や注目度の高さを

垣間みた感じでした。

また来場者の年齢も幅広く、

買物の人もいれば、刺激を求めていたり、趣味を探していたりと

目的も様々のようでした。

 

私もこのようなイベントにはたまに出るのですが、

出展者以外で赴くのは今回が初めて。

客観的に色々と見て感じることができたという意味で、

とても有意義でした。

 

買う買わないは

出会いやタイミングによるところも大きく、

その結果だけ見ての善し悪しは判断しづらいのですが、

人が集まるブースはだいたい決まっています。

 

①作家と作品、設営のイメージがピッタリ→オーラを醸し出す

②設営が清潔感ある→作品が見やすい

③作家の雰囲気に品がある→個性的だが近寄り難さはない

 

このような場所は、作家にとっては営業の場。

でも作家には、これが苦手な人が多いと思います。

(私も得意ではありませんけど)

呼び込みをするということではなく、

『会話を楽しむ』、『だらっとしない』など

人と接する上で最低限のことはした方が良いと思いますけどね。

上述のように原因は1つではありませんが、

なにかが原因で来場者が見てくれなくなると、

だんだん自信と心の余裕がなくなり、笑顔が消え、

ますます客足が遠のくという、負のスパイラルを生じます。

挙げ句の果てに、スマホをやりだす始末。

 

ん〜、気をつけねば。

 

フリマについてよく考えることは

『会場』についてですね。

主催者側は出展料や什器のレンタルなどで収入を得ているということもあり、

かなりすし詰め状態の区割りをします。

これって、出展者に対する心遣いだけでなく、

来場者に対する心遣いも欠けてるなと、いつも思うのです。

主催者側の言い分は想像できますけど、

落ち着かないし、見にくいし、作品が映えない。

私なら、仮に出展料高くても、理にかなった良い設営であれば

作品の為にそっちを選びますね。

作家はなぜだか弱い立場なんですけど、

発言力高める為には、売れっ子にならなければいけないのが現実。

頑張らねば。

主催者側のスタッフさんは皆頑張ってくれてます。

全てに不満があるのではありませんから、誤解のないように。

 

発展途上的なジャンルであるが故に

まだまだ改良の余地があります。

私は作家の立場も、建築デザインも知ってる人間ですから、

イデアをいくつか持っています。

誰かイベントのディレクションや設営、やらしてくれんかな。

期待は裏切りません。

 

語りだすとまだまだ足りないのですが、

今回はこれまで。

 

 

 

 

 

 

Talk about my works / no.6

では、続きを。

 

大変な作業とはズバリ

綿詰めです。

 

「綿を詰めるだけでしょ?」と思われる方がほとんどでしょう。

作業を重ねるうちに、私の作風においてこの作業が一番大事であると

知りました。

 

大変な理由は、『手足が細長いから』につきます。

ダマ(綿の固まり)になるべくならないように、

且つ縫い目が裂けない程度に詰めます。

細長い手足であるが故に、

綿詰め過程で曲がり具合などの微妙な調整ができます。

絶妙なニュアンスのポーズも、全ては苦難の綿詰めにあり、ということです。

 

余談ですが、

よく「針金入れてるの?」と聞かれます。

そんなものは私のポリシーに反するので入れません。

針金を入れれば、ポーズに幅が出るのは分かりますが、

ある種の『からくり』を仕込むことになり、

結果『玩具/おもちゃ』になってしまうと考えています。

任意にポーズをとりたいと考えている方には

そのようなおもちゃをおすすめます。

 

現時点で私の作品は、表情とポーズが一体のものです。

表情が変わらないのに、ポーズが自由になるなんて想像できません。

 そうしたくなったら、また新たなものを考えます。

自分自身なりに完成形を見いだしたのに、

要望や発想が出たからといって

その完成形に付け足すのは間違っていると思います。

この考えは、私自身のデザイン論や建築論にも関係していきますが、

改めて自分自身の考えを整理する為に書くつもりです。

 

少し話がそれましたが、 

とはいえ、ジャンルが曖昧であるが故に招く事態とも言えます。

受け手を責めるつもりはありません。

このような文章を書いている理由は、

私の作品を理解してくれる方が増えてくれると嬉しい。

それだけです。

 

なんだか、ひと休みの気分になりました。

今回はこれまで。

 

↓TAKE A BREAK/PIRATE

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Talk about my works / no.5

少し前に、作品の表情についてのお話をしたので、

今回はボディについて。

 

私は『ルパン三世』が好きです。

アニメの方ね。

キャラクターもさることながら、やたら細長い手足が

私の好みにピッタリ。

憧れ半分ってとこでしょうか。

 

ルパン三世カリオストロの城

ルパン三世 - カリオストロの城 [DVD]

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無意識とは怖いもので、

初めて作ったときから細長い手足でした。

長さはまだしも、細さに関しては次第にエスカレート!

綿詰め作品としては、あり得ない細さだと思いますね。

なぜかというと、ミシンで袋に縫ってから

それをひっくり返さないといけないからです。

この作業に必要なのは、技術よりも精神力!

幼い頃に剣道で培った忍耐力が

こんな形で役に立つとは思いませんでした。

布を傷つけないように、ちびりちびりと・・・。

 

数ミリ太くするだけで、作業は格段に楽になるのですが、

だめなんです。

出来上がりが気に入らないんです。

 

この文章を作っているとき、自分の作業を客観視するのですが、

我ながら「よくやってんな」と感心しますし、呆れます。

 

やっとの思いでひっくりかえしてから、

さらにしんどい作業が待っています。

 

続きは次回にしときます。

じらすほどの内容ではないのですが、

ブログネタが乏しい私は、ネタを小出しにさせていただきます。

 

ではでは〜。

 

↓DAYDREAMING【白昼夢/ぼーっとする】

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