Talk about my works / no.6
では、続きを。
大変な作業とはズバリ
綿詰めです。
「綿を詰めるだけでしょ?」と思われる方がほとんどでしょう。
作業を重ねるうちに、私の作風においてこの作業が一番大事であると
知りました。
大変な理由は、『手足が細長いから』につきます。
ダマ(綿の固まり)になるべくならないように、
且つ縫い目が裂けない程度に詰めます。
細長い手足であるが故に、
綿詰め過程で曲がり具合などの微妙な調整ができます。
絶妙なニュアンスのポーズも、全ては苦難の綿詰めにあり、ということです。
余談ですが、
よく「針金入れてるの?」と聞かれます。
そんなものは私のポリシーに反するので入れません。
針金を入れれば、ポーズに幅が出るのは分かりますが、
ある種の『からくり』を仕込むことになり、
結果『玩具/おもちゃ』になってしまうと考えています。
任意にポーズをとりたいと考えている方には
そのようなおもちゃをおすすめます。
現時点で私の作品は、表情とポーズが一体のものです。
表情が変わらないのに、ポーズが自由になるなんて想像できません。
そうしたくなったら、また新たなものを考えます。
自分自身なりに完成形を見いだしたのに、
要望や発想が出たからといって
その完成形に付け足すのは間違っていると思います。
この考えは、私自身のデザイン論や建築論にも関係していきますが、
改めて自分自身の考えを整理する為に書くつもりです。
少し話がそれましたが、
とはいえ、ジャンルが曖昧であるが故に招く事態とも言えます。
受け手を責めるつもりはありません。
このような文章を書いている理由は、
私の作品を理解してくれる方が増えてくれると嬉しい。
それだけです。
なんだか、ひと休みの気分になりました。
今回はこれまで。
↓TAKE A BREAK/PIRATE