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Petit Labo 2014

Talk about my works / no.6

では、続きを。

 

大変な作業とはズバリ

綿詰めです。

 

「綿を詰めるだけでしょ?」と思われる方がほとんどでしょう。

作業を重ねるうちに、私の作風においてこの作業が一番大事であると

知りました。

 

大変な理由は、『手足が細長いから』につきます。

ダマ(綿の固まり)になるべくならないように、

且つ縫い目が裂けない程度に詰めます。

細長い手足であるが故に、

綿詰め過程で曲がり具合などの微妙な調整ができます。

絶妙なニュアンスのポーズも、全ては苦難の綿詰めにあり、ということです。

 

余談ですが、

よく「針金入れてるの?」と聞かれます。

そんなものは私のポリシーに反するので入れません。

針金を入れれば、ポーズに幅が出るのは分かりますが、

ある種の『からくり』を仕込むことになり、

結果『玩具/おもちゃ』になってしまうと考えています。

任意にポーズをとりたいと考えている方には

そのようなおもちゃをおすすめます。

 

現時点で私の作品は、表情とポーズが一体のものです。

表情が変わらないのに、ポーズが自由になるなんて想像できません。

 そうしたくなったら、また新たなものを考えます。

自分自身なりに完成形を見いだしたのに、

要望や発想が出たからといって

その完成形に付け足すのは間違っていると思います。

この考えは、私自身のデザイン論や建築論にも関係していきますが、

改めて自分自身の考えを整理する為に書くつもりです。

 

少し話がそれましたが、 

とはいえ、ジャンルが曖昧であるが故に招く事態とも言えます。

受け手を責めるつもりはありません。

このような文章を書いている理由は、

私の作品を理解してくれる方が増えてくれると嬉しい。

それだけです。

 

なんだか、ひと休みの気分になりました。

今回はこれまで。

 

↓TAKE A BREAK/PIRATE

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