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Petit Labo 2014

Talk about my works / no.9

では続きを。

 

まず、最初に作ったぬいぐるみみたいに、

胴体と手足がバラバラなのは、

面倒くさいし、なかなかうまく付けれません。

そもそも、なぜバラバラ?

バラバラにする理由が、ボディだけ色をや素材を変える為という、

薄っぺらい理由しか見つけられなかった私は、

バラバラにするのを止めることにしました。

 

バラバラにすることを止めたら

綿をしっかり詰めることが出来るようになりましたし、

ボディの表情、個性が出るようになったと思います。

ふにゃふにゃなぬいぐるみも良いとは思いますが、

私はしっかり詰めた方が性に合うんですね。

 

今度は、自立させたくなりました。

自立といっても立たせるのではなく、

壁にもたれさせなくても座る姿勢を維持させることに

こだわりたかった。

なぜかというと、立体だから。

これを実現させるのはなかなか難問でした。

試行錯誤を繰り返して、実現にこぎ着けましたが

コツはここでは言いません。

申し訳ありません。 

 

作り始めてしばらくしてから、また壁にぶち当たりました。

数を重ねると、さすがに手慣れてくる。

ラフに作ることが、難しくなります。

いやらしくない程度に、

また意識的にラフにまとめるのは、はっきり言ってセンスが要ります。

やりすぎると品がなくなりますからね。

よく、エイジング処理(ユーズド加工とでも言いましょうか)を売りにした製品、

例えば、ジーンズや木箱とかありますけど、

微妙なのあると思いませんか?

『施す人のセンスによる』という好例です。

逆に、きっちり作る方が断然楽ちんだけど

まとまりすぎて魅力が欠けがちになる。

 

自分はどちらに進むべきか?

 

ひとつの答えを自分なりに導きました。

 

 極論ですが、

技術のある人があっという間に作り上げてしまうものと、

技術がない人が時間をかけて作り上げるものと、

どちらが魅力か?

 

私には、じっくり作り上げるものの方が

作り手の気持ちが入っているようで

魅力を感じると思いました。

私は、気持ちに重きを置く人間なんです。

 

今の私はどうかというと、

ある程度の技術を身につけて、時間かけて作っています。

(時間がかかってしまうという表現の方が適切かな)

そしてラフに作る為に、

最初の方の回に書いた私なりの表現方法を定めました。

センスがあるかどうかは

見る人の判断に委ねます。

 

作品を作ることに至った経緯をザックリと書きましたが、

作品を作ることが全てではありません。

続ける為には、自己表現だけでなく

私なりの社会的意義が必要でした。

 

それを次に書こうと思います。

ではでは〜。

 

↓オーダー作品【FAMILY-O】

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